ふと酒に浸りたくなって街の片隅に最近できたスナックに入った。若いおねーさんがマスターをやっているこじんまりとした店で、客は僕を含めて数名しかいなかった。 僕は酒の味とかはそんなにわからない。ただ、大勢でワイワイ飲む酒はあまり好きではない。こうして、カウンターの隅っこで一人でグラスを傾けながら物思いにふける時間が好きだ。 何となく物寂しくなった頃に、それを見透かしたのかマスターが声をかけてくれた。客が一人でいたいのか会話を求めているのか、雰囲気で察知できるマスターは只者ではない。 話を聞くと僕よりも若干年齢は若かった。その若さで、しかも女性で自分の店を構えられるのは大したものだ。マスターは格安の居ぬき物件がいい具合に見つかったからですよと謙遜していたが、何の後ろ盾もなく自分の城を構えられるのは、雇われサラリーマンでしかない僕もちょっと憧れたりする。だが、そんな思い付きで店を持てるものではあるまい。僕ごときには言えない苦労もいっぱいあったのだろうな、などと思った。 後ろ盾の男性の支援のおかげで苦しい生活が安定しています 僕みたいに女の子に「後ろ盾になってあげるよ」などと言って援助交際にうつつを抜かしているような人間は、一生、自分の城も持てずに誰かにアゴで使われる生活を送ることになるだろう。それでも、会社と言う後ろ盾があるから、援助交際を楽しめたりこうして酒に浸れる生活を送れるわけではある。 ただ、マスターの話を聞いていると後ろ盾があることが幸せと言えるのだろうか?と迷い始めていた。後ろ盾がない方が逃げ場がない分、何事にも本気になって取り組めるのではないか?そんなことをグダグダ考えていると、やがて睡魔が襲ってきた。 「結構飲まれましたね。お会計お願いします」 マスターに声をかけられて目を覚ました僕に、ゼロのけたが一つ違う勘定票が突き付けられた。いや、待て!金額計算おかしいんじゃないか?こんなに飲んでないぞ?ぼったくりバーかよ!と僕が反論しようとすると、隣に腰かけていた「いかにも」な強面の男にポンと肩を叩かれた。 後ろ盾あるじゃん!!! アラフィフのパパ活 お金あげます掲示板
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