ナギサちゃんはプチ援で知り合った女の子だった。まあ、プチなのである。デートはOKだが、性行為はもちろんお触りもNGだった。
その程度しかさせてくれないのに、よく援なんてしてるよな、と周りからは言われたが、一緒に撮ったプリクラなどを見せると大方の男性は納得してくれた。それくらい、ナギサちゃんはかわいかったのである。
もちろん、僕もそれで満足していたわけではない。幸いにもナギサちゃんはリピートにも何度も答えてくれてその度に距離を縮められないものか、と模索したものだ。まあ、やさぐれた気持ちで考えるならば、所詮、僕はナギサちゃんの金づるでしかなかったと言える。でも、笑顔のナギサちゃんとお茶を飲んでいるだけで、金づるでもいいや、などと思っていた。
ところが、仕事の関係で僕は転勤することになった。引っ越せば実質ナギサちゃんと会うことは距離的に不可能となる。未練たらたらの僕は「チャットでいいから関係を続けてくれないか?」と打診した。すると、ナギサちゃんは「いいよ。じゃあこのアプリ使って会う?」とチャットアプリを紹介してくれた。
センズリ鑑賞
それはエロチャットアプリと呼ばれるものだった。表向きは出会い系のチャットアプリだが、その実はほぼエロチャット目的と言うものだ。もっとも、それは使い方による。「チャットアプリとして考えたら使いやすくて便利だよ」とナギサちゃんは言ってくれた。彼女もヒマつぶしによくここでチャットしているそうだ。
こうして面と向かってお話ができない寂しさはある。しかし、チャットとは言えナギサちゃんと関係を続けられることは好ましかった。そして、あわよくばエロチャットアプリの名に恥じぬ会話もできるかもしれない、との期待がもたげてきた。
そんな僕の妄想を見透かしたのか、ナギサちゃんはさっそくエロアプリチャットの使い方を説明してくれた。
「まず、ここでポイントを購入してもらって、私は○○と言う名前で登録しているから検索してもらって・・・」
ああ、やっぱりチャットでもお金取るのね・・・
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