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melty/poet

14/1470人の文学少女に読んでいただきました。
【詩と解題】
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[30]spica1004 KY-42C


【照葉樹の森】
I'm in the forest


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ

風そよぐ照葉樹の森へ昼寝をしにおいで

小さな草 優しい鳥 日射しも君を待つ

明るい昼間は 雲母(きらら)が降る森にいます
ここで待っています



心だけで届くから 何の心配もいらない

森へおいで 森へおいで 眠たくなる森へ

心より広い森を君は信じないだろう

森に溶ける心地よさを まだ知らないうちは

まぶしい初夏には 辰砂(しんしゃ)を生む森にいます
ここで呼んでいます


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ

────────
────────

あくまでも、爽やかに。



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[29]spica1004 KY-42C


【本河内ワルツ】


出来屋敷公園へ続く坂道を行けば

どんな悲しみだって心をすり抜けていく

水源地のあたりは蛍が橋を渡る

時計も遅くまわる

生まれてきてよかったよ

あなたに会えたときの喜び繰り返すために

歌を歌う

光があふれ世界の形見えなくしても

歌声は続くよ

──────────
──────────

※「ほんごうちワルツ」と読む。
※水源池ではない。水源地で正しい。

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[28]spica1004 KY-42C


【伝書鳩】


白い鳩が 闇を裂いて
眠り深い街をよぎる

黙ってられるほど
私は強くない

手紙の重さは
私も知っている



誰も手紙 脚に巻いた
影をもって生まれ 滅ぶ

言葉にできるなら
あなたもわかるのに

風吹け 風鳴れ
私の味方なら

──────
─────

(鳥は闇の中で目か利くのか……細かいことは考えないでください)


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[27]spica1004 KY-42C


【Passanger 】

土砂降りのなかへ
吸い込まれていくことで
すべての悲しみ
捨て去る人だった

幸せなど見せかけだと
私の肌触れもしなかった

Passanger in the midnight
卑怯な微笑みも

Passanger in the midnight
優しい裏切りも

すべて抱きとめるから
Passanger



やりたいことだけ
できるならばいいのにねと
私の言葉に
くもった瞳伏せた

幸せなら君がそうだと
舌足らずに言葉濁してた

Passanger in the midnight
未熟な欲望も

Passanger in the midnight
不当な抑圧も

すべて許せるならば
Passanger

─────
─────

当時乗っていたいた自転車のニックネームが、passenger。


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