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melty/poet

16/2310人の文学少女に読んでいただきました。
【詩と解題】
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[138]spica1004 KY-42C

【チャルダッシュ5】


僕は君の堕落を願う
君の夢を根絶やしにする

君は僕に呪文をかける
だけどそれじゃ僕は死なない

泣きながら刺し殺し君を黙らす
朝の街に死体を捨てる

その瞬間に君は目を開け
低い声で僕の名を呼ぶ



僕は安い洋酒で眠る
君の悪夢ゆめを見たくないから

君は僕に毒素を混ぜる
だけどそれは僕に効かない

ひと筋の血が流れ
悪性の愛の花が開く胸の谷間に

最後の夢は君の未来を
裁くために成就するのだ
────
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[137]spica1004 KY-42C

【チャルダッシュ4】


朝霧が涙に混じる
君以外見えなくなる

もう一度髪をほどいて
僕の横で寝てほしい

よこしまなまなざしよりも
純愛は始末に困る

それはその言葉自体が
偽善の手垢まみれだから

──記憶の画布のうえに
悲しみの裸婦を描こう──

Philosophical crisis
災いの恋
Philosophical crisis
いま
愛情は災害



嘘が多く混じるほど
キスは甘くなるという

そんな卑怯な君の肌を
抱いたことを悔やむから

──光も熱もない
差別の街へ行こう──

Philosophical crisis
致死量の恋
Philosophical crisis
いま
愛情は猛毒

────
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[136]spica1004 KY-42C
※一般に差別用語・不快用語とされる語句をレトリックに使っています。
作者としては、良識のある鑑賞を望むのみです。



【チャルダッシュ3】


泣きべそをかきながら あなたが走る

夕暮れを信じない あなたが走る

君がいま死んだって悲しくないと

強がりを繰り返す負け犬のあなた

夢をover ride!
踏みにじれ夢を

もう誰の言葉も信じちゃいけない

悲しみだけ集めて微笑む――
そんな卑怯者になっていいから



ブレーキを踏みながら下品に笑う

ライトさえ透せない闇におびえて

一度だけ一度だけ胸を触って

あたたかくおぞましいその手で包んで

夢をover ride!
踏みにじれ望み

もう誰の涙も拭えないように

めくらになりつんぼになっても
それでもその夢を貫くつもりならば

夢をover ride!
踏みにじれすべて

もう誰の名前も呼び捨てにさせない

かたわになりびっこをひいても
それでもその足で歩くつもりならば

──────
──────


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[135]spica1004 KY-42C

【チャルダッシュ2】


もう夢をすべて見尽くしたと思うなら

そっと私の肩を抱いてほしい

それであなたが白痴のように喜ぶならば

もう私は土に還ってしまいたい

走れ 走れ
二度と光がささない道を

走れ 走れ
冷たい水に肌を切らせて



もう誰も信じてくれないと思うなら

深く激しく私を責め抜いてほしい

それであなたがもう一度立ち上がれるならば

もう私は泥にまみれて眠りたい

走れ 走れ
素足と夢が触れあえるまで

走れ 走れ
小石の雨に肌をさらして

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[134]spica1004 KY-42C

【チャルダッシュ1】


何があなたにとって幸せといえるの

涙ながらにそっと囁いて

夢を壊さないと何もできないから

勇気を奮いだして

愛してよ

抱いて私の肩を強く
私以外のことは考えず

きっと真実が強いはず
傷はいつか癒ると信じれば



やすらぎの怖さを忘れないでいてね

夢がぼろぼろになる

今だから

抱いて私の肌をきつく
私以上のことは考えず

きっと欲望が強いはず
目をそむけることさえしないなら

────
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[133]spica1004 KY-42C

【乖離】


思い出に残るなら
なんだって許せると
思ってた……

甘すぎた……

愚かしい自分だけは
許せない

僕は
こんなつまらない
時間のなかを泳いでる

君は
高く高く飛んで
僕を評価しなくなる

こうして時だけが
流れ果てゆく

悲しむことだけが
僕に許される

────
────

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[132]spica1004 KY-42C

【水菓子】


輝く 静物
絵描きを魅了するもの

あなたは モチーフ
私を黙らせるもの

窓辺の 水菓子
うるおう日々にするもの

あなたの 優しさ
私が乗り越えるもの

法則 あるいは慣性

誰もが自分に恥じ入る
 

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[131]spica1004 KY-42C

【引き潮】


風が海を渡っていく
一番星が光るまで
あと少し

もやい綱の影絵越し
三毛猫の鳴く声が
いみじい

テトラポッドの白線に
潮の高さはあまりに
足りない

そうだ 今は引き潮
ゆうまずめの町に
赤とんぼ

心は誰かを求め続けて
張り裂けるような秘密を叫ぶ

引き潮の悲しさ
知ってしまった

今は石のように
黙りこみたい



風が君を削っていく
おもかげさえなくなるまで
あと少し

何度だって繰り返す
行き先だけ見えないままでの
道行き

罪は無言で積もるから
償うため生きていると
言えるね

はやく 鎖をちぎれ
さもなくば身を任せてしまえ
流れに

心は救いを求め続けて
あくせくもがいて消耗していく

引き潮の悲しさ
知ってしまった

今は水のように
こぼれ落ちたい

────
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[130]spica1004 KY-42C

【モザイク・ハート】


秘密にするのは
ばれてほしいから
わかりますか
モザイク・ハート
乙女の本懐

困らせましたか
突然の告白
あなただけに
許せること
まだまだ増やせる

 なんていい季節
 生まれ変わるよう
 なんていい気分
 言葉にしたくない

砂糖を入れれば
コーヒー飲めます
すこしずつの
進歩ならば
できちゃいそうです 



「恋に恋してる
それが女子だよ」と
さすがですね
先輩方
まさに私です

 なんていい季節
 風も味方になる
 なんていい気持ち
 クレープ食べたい

未来はどうなる
勇気をください
覗いてみて
モザイク・ハート
乙女の本質
────
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ラノベ/アニメ「負けヒロインが多すぎる」より。
主人公に告白した唯一(8巻現在)の少女・馬剃天愛星[ばそり・てぃあら]のイメージソング。

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[129]spica1004 KY-42C

【優しさに目覚めて】


優しさに目覚めて
顔を上げ嘆こう

思い出は失ったトレジャーと同じと──

心を読まれてる
同情されている

進化する残酷は手に負えない感動──

誰でもいいから
シンクロしてほしい 

私の手持ちのコインを分けるから

私は空洞──

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[128]spica1004 KY-42C

【薔薇ノ樹ニ薔薇ノ花咲ク】



薔薇ノ樹ニ薔薇ノ花咲ク
何事ノ不思議ナケレド

人の心の弱さをかばい
薔薇の花咲く

花が終われば実がなることに
不思議なけれど

私の恋
ひとつ花となれ



春の日に春の雨降る
何事の不思議なけれど

身じろぎもせず 雨音を聞く
時満ちるまで

夜の間に雨やむことに
不思議なけれど

私の恋
ひと雫となれ

───
───

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[127]spica1004 KY-42C

【凪】


厚い雲が、空を覆う。

町が、忘れていた灯りを点す。

風が吹き荒れて、美しくなったこの町。

風が止めば、優しくなれる。
人も町も、素顔に戻る。

私は、ここの風になる。
ここに留まる。

私から散らばった光が、戻る。

もう、ここから離れることがないように。

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────

ほとんど処女作といっていい、古い古い歌詞。


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[126]spica1004 KY-42C

【偏西風】


ああ 私のうた
ああ あなたに届け

ああ 愛している
ああ はっきりわかる

西の風は穏やかです
心を洗い涙を払う

背伸びしてる私だけど
許すことから始めてみます

ああ 私の熱
ああ あなたに届け

ああ 求めている
ああ 叫んでみたい

西の風が呼び起こした
記憶の先に希望が見える

味方にする時の河は
あなたと私濡らしていくの

ああ 私のキス
ああ あなたに届け

ああ この意志ちから
ああ すべてを超える

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────

どこまでも、まっすぐな詩。

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[125]spica1004 KY-42C

【文学って、翼なの】


あなたを忘れるために
開いた本の表紙

あなたのいない世界は
こんな近くにある

 二人は身近すぎた
 愛撫を重ねすぎた

 あまりに知りすぎて
 空気に溶けていった

読書をしないあなたは
私に追い付けないわ

文学って翼なの
……わからないでしょうね



私に限界はない
行間をすり抜けるわ

あなたの即物論も
悪くはないけれど

 溢れだす光に
 私は身をまかせ

 自由と無秩序の
 境界に漂う 

そしてあなたは私の
裸身を見失うのよ

私が栞の位置を
更新するだけで

───
───

全年齢対象





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[124]spica1004 KY-42C

【ゼラニウム】


ベランダの鉢植えに
今日咲いたゼラニウム

ちょっと私みたいだと
思っていいかな

臆病すぎた昨日までの私
今日はあなたの隣にいてもいいのね

不器用な私と
飾らないあなた

ふたり並んでいたい
手をつなぎたいな



花言葉は知らない
知らなくてもいい

愛しかたも知らない
教えてほしくて

小指からも
伝わるものがあるわ

流されない
私も強くなる

ベランダの鉢植えに
今日咲いたゼラニウム

─────────────
─────────────
アニメ「矢野くんの普通の日々」のヒロイン、吉田清子のイメージソングとして″作詞″しました。


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[123]spica1004 KY-42C

【相聞】そうもん


遠回りしたね
ここまでの旅は

始まりはいつだって
何かの偶然か錯誤

告げてもいいよね
愛してることを

ほんとのような嘘は
これから先はありえない



若葉の頃には
思い出せるかも

幸せに囲まれて
どうして人は泣くのかを

信じているから
愛されていると

大きな画集を持ち
黄色の服で会いに行く



過去を振りきって
新たに掴もう

これからよろしく願います
 
よく晴れた朝──


───
───

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[122]spica1004 KY-42C

【少女たちは】



少女たちは

青い軌跡

待ち焦がれた

流星たち

──致死遺伝子を私は受け継いだ

私は追いつけない



少女たちは

白い音符

歓待された

賢者のよう

──文盲もんもうの系譜を私は受け継いだ

私は語れない

───
───

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[121]spica1004 KY-42C

【まどろみ】


やすらかな眠り
つかのまの憩い

幼い頃まで
時間を戻そう

なお善き言葉を疑いもせず
信じて笑った
私はどこに

いまの私は混濁・・・・・・ 



せせらぎは味方
さざなみは涙

ひとりの喜び
分けあう幸せ

優しい言葉をためらうように
私に与えた
あなたはどこに

いまの私は頑迷・・・・・・


────────

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[120]spica1004 KY-42C

【希望について】


不器用だけど
それがあなたらしいから

いつまでもそばにいて
肩を抱いていたい

優しい言葉かける
だけが愛じゃない

励ましを歌にして
遠くまで届けたい

 季節かがやき 町じゅうに花を咲かせ

 涙を乾かすから 希望に会える

 きらめいて明日へ
 ほんとうのあなたへ

 ときめきを分かちあい 希望に会える

──────
─────



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[119]spica1004 KY-42C

【山口家の令嬢】


春 若葉あふれる光の散歩道
君というピースが埋まれば
ひとつの世界の完成

山口家の令嬢が
僕のいとを奏でる

山口家の令嬢が
不思議な鍵を手渡す

─────
─────


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[118]spica1004 KY-42C


【定量の水槽】


夜満ちて 星が輝き
わが心 いま遥かに往く

痛むなら痛いまま
言葉に変えるよ

忘れたい矛盾の日々に
息潜め 呪文をつむぐ

見えてない 見えてくる
世界の潮汐

記憶の支えは あなたの存在
見えてくる 満たされる
定量の水槽──

────
────

人間の記憶(海馬)は″定量″なのか。

かなり特殊な人間関係を描いたラノベとアニメの「義妹生活」のEd「水槽のブランコ」の、鳥肌感が伝わるなら、
いいな。   

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[117]spica1004 KY-42C

【神在す】


雨垂れが土を打つ
寂しいね この村は

名も知らぬ神社は
価値のない時が往く

ここに神在かみいます  
言霊のままに

ここに神在す
鎮まりてあり

ここに神在す

──────
──────

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[116]spica1004 KY-42C
【劇中劇】(R18)


季節は無言で過ぎる
あなたはいつも優しく

有職故実ゆうそくこじつ
正しく演じる

翻訳もののミステリー
犯人は誰でもいい

あなたも わたしも
アリバイはないわ

劇中劇を演るのなら
しっかり抱きしめてほしい

呼吸も髪も乱れたまま
さあ
最後のページまで 



熱くしすぎた珈琲
あなたは平気で飲んだ

今夜の序破急
満足したのね

複数の罠をかわし
わたしに手錠をかけた

動機も凶器も
あなた次第なの

劇中劇を演るのなら
しっかり見届けてほしい

あなたに貫かれたままで
さあ 最後のページまで

劇中劇を演るのなら
しっかり感じさせてほしい

汗に光る素肌を滑り
さあ 最後のページまで

────
────

愛の行為、その手順は時代を越えて同じなのかな?
   

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[115]spica1004 KY-42C

【明日に】


誰よりもあなたを愛してきたから
今日の日まで立ち止まらず歩いてきたんだ

あなたがいる日々を幸せと感じる
理由もなく根拠もなく毎日過ごすよ

ありがとう 微笑みを いつも
これからも ずっと そばにいて

昨日より 今日よりも 明日に
つながるよ きっと ふたりの
明日に

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まっすぐ、の何が恥ずかしい。
こんなに正直な歌詞を書いていたんだ、と自分で驚く。



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[114]spica1004 KY-42C

【stranger】


君の住む町を 自転車で走っても
逆光にくらみ 心はあとずさる

君が忘れたら 季節は置き去りで
切り取られたまま 埋もれてしまうだろう

僕はここで生まれたわけじゃなくて
はがゆくて もどかしい愛しかなくて

夕暮れには夕暮れ色
雨降るなら雨の色に
染まることしかできず

僕はここに住んでるわけじゃなくて
柔らかい 臆病な愛さえなくて

夜明け頃はコバルト色
海騒げば紫蘭色しらんいろ
染まることしかできず

─────
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