◆おみくじ◆
◆今日のこよみ◆
▼最新の日記▼
melty/poet
9/2324人の文学少女に読んでいただきました。
【詩と解題】
[検索する]
新←|バッグナンバー
[61]spica1004
KY-42C
【オレンジ・アワー】
午後の花園には透明な愛が育つ
けれども熟さないうちに
夕暮れの風がすり抜ける
──それはオレンジの時間
僕によく似合う光
勇気と力を欲しがれ
拳を握れ さりげなく
思い出は音楽にまかせて
もう一度翼を試そう
思い出せ 真実の痛みに寄り添う微笑を
★
手紙ひとつ書けず
遅咲きの花も終わる
そうして暦が替わると
短日植物はじけだす
──それはオレンジの気候
僕の土壇場の祈り
自分に自分を投げ出せ
のたうち回れ 笑いつつ
伝説は役に立たないから
もう二度と言い訳はするな
見苦しい愛もあることだけ
わかっていればいい
★
──それはオレンジの効果
僕の初歩的な希望
秘密も本音も疑え
暗中模索 もがくだけ
ホラ吹きがはびこる時代に
翻訳の聖書はいらない
沈黙が罪でないことまで
宇宙に誇りたい
─────
─────
ユーミンの「コバルト・アワー」というタイトルに惹かれて、曲を聞いたこともないのに、着想を得ました。
短日植物など、よく定義も知らない言葉を使っていますが、
いろんなアイロニー(皮肉)を駆使してみました。
▼

[編集する]
[60]spica1004
KY-42C
【琥珀】
記憶を
地図の上で確かめ
印を打つ謎解き
あなたはどこなのか
(わからない)
地底に潜む琥珀の嘆き
声にならぬ愛
黄金を掘る人の
砂のような涙を
吸い上げ色を獲る
琥珀たち
★
再び
鑿をふるう旅人
疲れ果てる神々
あちこち掘るけれど
(出てこない)
息を詰まらせ
のけぞる人の
最後にあげる声
殺され埋められた
命の集まりが
固まり色を獲る
琥珀たち
────
────
陰鬱な曲ができたので、陰鬱な歌詞を嵌めました。
琥珀って、神秘ですか? 呪縛ですか?
▼

[編集する]
[59]spica1004
KY-42C
【月が走る】
夜を走るなら
月に背を向けろ
けばだつ心に
月は優しすぎる
楔を打ち込め
胸の真ん中に
呼び捨てにできる
名前はもうない
澄みし水よ
光を受けて
翳る心に灯る
歌に変われよ
みな幸ある人でいるか
流れにまかれる影でないか
そこは寒いのか
温もれないか
★
誰も顧みぬ
僕の歌だから
誰も顧みぬ
君のために唄う
鏡よ砕けろ
正義を示すなら
翼を得るとき
僕は駄目になる
澄みし水よ
光を受けて
かたち残すものの
挽歌になれよ
失うものはせめて少なく
見落とすものはせめて小さく
そこは遠いのか
触れあえないか
────
────
修学旅行で行った渡月橋で曲が同時にできた。
詩はかなり修正している。

[編集する]
[58]spica1004
KY-42C
【ユウレカ】
どこかに
私を望まない人がいるなら
すべての愛を【無】にする冷たい視線を浴びたい
どこかに
私を許さない人がいるなら
言葉の刃物をみがいてむごく殺してかまわない
独りよがりの道徳
哲学のない疑惑
寒い心の裂け目に
罪が細くにじむ夜へと向かう──輪廻
★
こころを
閉ざして見えてくるものがあるなら
阿吽の呼吸をはずしてユングの海で溺れたい
邪悪が
土星の力を得たというのなら
レーキを投げろ
農夫たち
愚者の咎めを気にするな
芸術を楽しむには人は黒くなりすぎた
言葉が通じたうちに臘燭を点すべきだった
ユウレカ! ユウレカ!
────
────
哲学って、なんなんだろう。

[編集する]
[57]spica1004
KY-42C
【少女たちは】
少女たちは
青い軌跡
待ち焦がれた
流星たち
──致死遺伝子を私は受け継いだ
私は追いつけない
★
少女たちは
白い音符
歓待された
賢者のよう
──文盲の系譜を私は受け継いだ
私は語れない
───
───

[編集する]
[56]spica1004
KY-42C
【夢の流れ】
いくつも
橋を過ぎ
小川は
町に出る
夢みてた人は──
今も夢のなか
かすむ笑顔のように
今も夢のなか
★
別れは
華やいで
小さな
家のそば
聞こえればいいね
さよならの声が
夢の流れはやがて
深い海になる
★
たくさん
人が死に
たくさん
川になる──
出会えたよろこび
なくしたしあわせ
すべてこの川のなか
すべて流れてる
─────
─────
*この川の名は若菜川。

[編集する]
[55]spica1004
KY-42C
【ララバイ(死に至る病)】
夜が明ける 夜が明ける
さあ目覚めなさい
さあ目覚めなさい
話しなさい 話しなさい
今見てた夢をささやくように
涙の形の小さな雲が
夜明けの空に消え入るまえに
★
悔やみなさい 悔やみなさい
死んだ人たちを
思い煩って
信じなさい 信じなさい
疑うことより やさしいはずよ
泣いた日もあるし
泣く日もくるし
それでもあなたは
止まれないから
死に至る病
何度もかかる
それでもあなたは
止まれないから
────
────

[編集する]
[54]spica1004
KY-42C
【鏡】
恋の一つや二つなど
とるにたりないことだけど
世界はまだ暗く──君の愛撫を待っていた
夜明けの不思議な光が君の輪郭をなぞれば
歴史は武器となり──君の正義を押し付けた
肩に
髪に
腕に
胸に
ふりつもれよ微粉末
僕の敵は僕が倒す──安心して
君が守る君の世界
理想は現実の鏡
・
・
主題もなしに小説を
書いた人たちが増えすぎ
世界は甘くなり──君の殴打を待っている
8分19秒 光が旅するあいだに
遺伝の核酸は──君の嘔吐をうながした
膝に
腰に
尻に
臍に
ふりかかれよ深層水
君の敵は神が殺す──むごたらしく
僕は阻む僕の世界
理想は現実の鏡
・
指に
爪に
眉に
舌に
ふりしきれよ真菌類
神の敵の名前は神──間違いなく
僕は妬む君の世界
理想は現実の鏡
─────
─────
※太陽光が地球に届くまでが8分19秒です。

[編集する]
[53]spica1004
KY-42C
【信じているよ】
今も忘れない
爽やかな憧れ
僕の好きだった
伸びやかな光
いまはお互いに
遠い町にいる
いつか会えるかな
晴れた朝の庭で
僕の記憶は
色褪せないよ
信じているよ
君は変わらないと
★
今も忘れない
真っ直ぐなまなざし
僕の好きだった
飾らない言葉
それなのにすれ違う
あの頃の不思議さ
しかたなかったと
もう悔やまないから
僕の記憶は
原色のまま
信じているよ
君は笑っていると
────
────
実らなかった、中学時代の恋。
少なくとも、恋だったと信じているもの、その残像。

[編集する]
[52]spica1004
KY-42C
【辰砂】
風になるよりあなたは速く
みどりの風のなかに駆け出す
ラララ不思議な風景が僕の前に広がる
大きな樹木の下に立って
空に手紙を書いてるあなた
ラララ恋かもしれないね
恋ならいいのにね
美しい辰砂たち
だから
愛してる
だから
愛してる
あなただけが意味を持つのだ
だから
夢みてる
だから
夢みてる
あなただけに日々は微笑む
────
────

[編集する]
[51]spica1004
KY-42C
【国東半島】
石に刻んだみ仏は
いつも静かに笑ってる
時は無慈悲な鑢です
知らず知らずに削ります
誰のせいでもないし
誰を恨むでもないけれど
人よ覚えていてほしい
こんな小さな祈りだけれど
──────
──────

[編集する]
[50]spica1004
KY-42C
【今ふるさとでは】
今ふるさとでは
夏の日射し浴びて
人々が歩き
挨拶を交わしてる
昔の仲間たちは
それぞれの町に帰り
なつかしい歌と
ざわめきを愛してる
晴れた午後には
退屈なほうがいい
東向きの部屋で
ごろりと横になる
さあ思いきって
雄渾にペンをふるえ
空に手紙書こう
今ならば届くから
──────
──────
中学は遠距離通学だった。
良い思い出はほとんどない。
卒業──近くの高校に通えることになり、故郷に帰ってきたような気持ちになれた。
▼

[編集する]
[49]spica1004
KY-42C
【見えない夜景】
秋の夜更けは数多の流星
吐く息白く闇に躍った
いつもあなたは夕刊越しに
見えないはずの夜景を見ていた
遠い町の空港では定刻に発つ飛行機が
赤 緑 きらめかせて
自由な町を目指してる
─────
─────
心だけ遠く旅立った──そんなことが、かつてあったような気がする。
単なる現実逃避ではなくて。
─────

[編集する]
[48]spica1004
KY-42C
【シフォン色】
思い出をたぐり 息をひそめてる
ガラス細工の手本のような
一輪の花に
笑いかけながら
声を分けながら
絵の具を混ぜて筆を走らす
シフォン色の午後
水が飲みたいときは
この手を休めていい?
こどもみたいに華やいだ
じだらくな夢を見たい
意味のないこと積み上げて
それでも輝いていたい
──────
──────
実現可能な、高貴な時間とは?
これがひとつの答え。

[編集する]
[47]spica1004
KY-42C
【光る断片】
葉洩れ陽 手に受け
息をひそめてる
誰もが通った
軌跡は正しい
ああ 受け入れよ 受け入れよ 僕よ
ああ 菩提樹が 心にあるなら
★
優しい雫の
かたちになりたい
点字で書かれた
祈りを読みたい
ああ まろくなれ まろくなれ 僕よ
ああ 白蓮が 心にあるなら
★
有学の態度で
片隅にいたい
真冬の寒さで
自分を責めたい
ああ おこたるな おこたるな 僕よ
ああ 優曇華が 心に咲くなら
──────
──────
有学……仏教では「学ぶべきものがまだ有る」という意味になる。

[編集する]
[46]spica1004
KY-42C
【家野町】
夕闇迫れば
ひとりの窓で
君は 遠い人を想う
思いがけない 悲しみの果ての
変わりがたき 愛を想う
幸せはここにある
家野が丘をのぼるたびに 心喜ぶ
★
今宵はこのまま
眠りに沈もう
僕は 君に許されたもの
肌寒い夜に 風強い朝に
僕の 心 急がせるもの
幸せはここにある
家野が丘をのぼるたびに 心高まる
────
────
家野町──長崎大学に隣接する町。学生向けの下宿やアパートが点在する。
もっと交流したかったな、大学生同士で。

[編集する]
[45]spica1004
KY-42C
【小夜曲】
夜のなかに生まれ 朝のなかに育つ
愛は空へ走る青い羽の鳥
闇のなかで見えず 君以外は見えず
月の示唆するまま流れに染まりて
ゆらゆら ゆらゆら
漂い 歌うよ 気のむくまま
──────
──────

[編集する]
[44]spica1004
KY-42C
【麗泉】
生まれたばかりの愛 君の前で光れよ
笑い声をたてよう 妖精たちのように
泉へ いつか行こうよ
静かな瞳がほしい
★
透明な宝石を 森の奥に探そう
軌道それた惑星 森の奥に探そう
泉が 今日も呼んでる
涼しい瞳がほしい
★
女神たちの沐浴 僕は見てしまったよ
それで殺されるなら それも仕方ないこと
泉が 夕陽を抱くよ
寂しい瞳がほしい
───────
───────
泉って、瞳だと思うのです。
寂しい瞳なら、最高じゃないですか。
蛇足ですが、ギリシャ神話の知識が要ります。

[編集する]
[43]spica1004
KY-42C
【洗髪】
めを
とじているんだよ
つよく
なみだをこらえるときのように
まだ
とじているんだよ
きっと
じぶんをにくんだときのように
もう
めをあけていいよ
せかいは
おまえのものだから
ね
★★★★★★★★★★★★★★★
(点字による原文)
──せん°はつ──
めを
と゛しているん゛たよ
つよく
なみ゛たを こらえる ときのよーに
ま゛た
と゛しているん゛たよ
きっと
゛し゛ふんを にくん゛た ときのよーに
もー
めをあけていーよ
せかいわ
おまえのもの゛たから
ね
─────
─────

[編集する]
[42]spica1004
KY-42C
【石英】
粉々に砕いたら白くなる
澄んだ石英
物陰で泣いていたあの人の
涙にも似て
──愛する人はどこにいる?
──愛は形がない気体?
ふりそそぐ白い粉
★
いつの日かあの人を思い出し
泣く冬がくる
大切なあの人の名前さえ
忘れる頃に
──終わらね愛はどこにある?
──とても優しい人の手に?
ふりかかる白い粉
─────
─────

[編集する]
[41]spica1004
KY-42C
【まどろみ】
やすらかな眠り
つかのまの憩い
幼い頃まで
時間を戻そう
なお善き言葉を疑いもせず
信じて笑った
私はどこに
いまの私は混濁・・・・・・
★
せせらぎは味方
さざなみは涙
ひとりの喜び
分けあう幸せ
優しい言葉をためらうように
私に与えた
あなたはどこに
いまの私は頑迷・・・・・・
─────────

[編集する]
[40]spica1004
KY-42C
【解ける氷】
その掌に氷のかけらを載せて
水に戻るまで見つめている君よ
歩いていこう 死にたいときほど
会えたのに別れ 恋した人もいまは別々の町
★
生まれたときから人は平等じゃない
報われぬ明日は何度でも来るのに
切歯扼腕するしかないけど
信じても別れ 許した人もいまは別々の恋
────────
────────

[編集する]
[39]spica1004
KY-42C
【POLA】
地に至る星たちが
小さな声で人を呼ぶ
気まぐれな旅に出る
悲しい人に会いにいく
When I dream,I see you.
星になれ
Let me scream,Make it true.
蜜になれ
★
始まりは誰だって
無垢の裸で会えたのに
泣き顔が似合う人
いまの私はそんな人
When I dream,I see you.
星になれ
Let me scream,Make it true.
蜜になれ
────────
───────
英語詩は押韻しないといけないから。

[編集する]
[38]spica1004
KY-42C
【永劫のみどり】
みどり ほとばしれ
みどり もえあがれ
すべての遺伝子とまじわれ
みどり はねまわれ
みどり ふきあれろ
あやまちの螺旋を屠れ
愛に変われ
永遠の時間をつらぬけ
天球の空間をみたせ
細胞の機能を統べよ
未来の叡知の種となれ
みどり とびはねろ
みどり ふきあれろ
歴史の暗黒を
愛で満たせ
───────
───────
別サイトで、得票数1位の作品。

[編集する]
[37]spica1004
KY-42C
【乱反射──命の花プロジェクトに──】
思い出に溶けてゆく冬の坂の道
磨かれた鏡のよう──見透かされる
黙りこんだ友の横顔をまだ覚えてる
野の花に頼みましょう──春のいそぎ
命、かがやけ!
命、はばたけ!
この心の花に
祈り、こもれ!
砕かれながら
乱反射できるならば
いつまでも世界を
好きでいられる
命、はびこれ!
命、のさばれ!
この心の花を
ひかり、みたせ!
終わりのときに
小さな拍手があれば
いつの日か世界を
愛しく思える
──────────
──────────
命の花プロジェクト……青森県の高校生が始めた、動物の殺処分ゼロを目指す活動です。このプロジェクトが一日も早く過去のものとなることを祈っています。

[編集する]
不用品買い取り・遺品整理のことは
十勝リユースにおまかせ下さい
新←|過去へ