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melty/poet

9/2325人の文学少女に読んでいただきました。
【詩と解題】
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[36]spica1004 KY-42C

【この挨拶】


薫風くんぷうは森を抜けて

海に帰っていった

おのおのの家の窓に

愛が湯気をたてる

──届け歌声
この挨拶

──ありがとう
また この挨拶



慧眼けいがんの人の胸に

瑤珞ようらくの音を聞き

慈悲深い人の胸に

宝珠ほうじゅ輝くを見る

──届け歌声
この挨拶

──ありがとう
また この挨拶

─────────
※瑤珞……ネックレス
─────────

やすらげる詩。

この曲を歌うと、心が静まる。

いい曲を作った。

自画自賛。

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[35]spica1004 KY-42C


【姫路(目覚めるまえに思い出して)】


目覚めるまえに思い出して
このわたしの面影を

起きてもいない寝てもいない
そんな時にきっと

目覚めるまえに思い出して
わたしは夜会いに行く

遠い姫路の空を越えて
あなたが呼ぶならば

古里はいま 古里はいま
丈を競う草木

暦を越えて 季節を越えて
伸びる若い芽



目覚めるまえに思い出して
幼なじみのわたしを

心のままに風をおこす
ことができるならば

目覚めるまえに思い出して
あの時かけた呪文を

昔のように涙みせて
悔やみきれぬほどに

古里はもう 古里はもう
悲しみのない光

言葉を越えて 心を越えて

あなたに会いたい

─────────
─────────

私事とはいえ、読むたびに胸がかきむしられる──

★★★★★★★★★★★★★★★★

【姫路(かざぐるま)】


かざぐるま かざぐるま かぜのなかでまわそう

からからと おとたてて きぼうへのそらへとぶ

いつまでもにくんでいて ひめじのそらのとおさを

いつまでもわすれないで くちびるかんだあのひを

かざぐるま かざぐるま かぜにのせてまわそう

ぱたぱたと とおくまで はばたくようなおもい

いつまでもいまのままで おとなになどならないで

いつまでもだましていて しんじきっているわたしを

かざぐるま かざぐるま かぜにむけてまわそう

さやさやと きぎたちも こえあわせうたうから

───────
───────

少しは、救いを──
昇華って、こんな感情なのでしょうか。

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[34]spica1004 KY-42C


【姫路】


いつまでも明けない夜
夢でゆく長い道

幼い頃の憧れが
私の翼に変わる

姫のもとへ走る道
流れ星を追い抜いて

私は燕になって
何よりも速く飛ぶ

夜の渦に迷いながら
最後に必ず着くと

姫路の長い道程が
果てることを信じてる



息が苦しくなるほど
憧れたあの人が

細い指で招くのなら
奇跡は何度も起きる

姫のもとへ走る道
宇宙島を貫いて

私は燕になって
誰よりも強くなる

もう一度耳を澄まして
あなたの吐息をさがす

姫路の長い道程が
果てることを信じてる

──────────
──────────

昔の写真雑誌、コンテスト応募作品のモデルとなった、セーラー服の少女の記憶。

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[33]spica1004 KY-42C


【Yell(笑顔はなくさない)】


はなびらを並べてみて
心のかたちに

優しさを形にして
嘘でもいいから

心配はいらない 笑顔なくさない

ゆっくりとだけれど わたし強くなる

きれいになるからね!
今度は気づいてね

消え入るような声でそっと
呼んでみるから



この花に名前つけて
感じたままに

さびしさを言葉にして
忘れていいから

心配はいらない 涙かさねない

うまく言えないけど 明日は今日じゃない

見間違えるほどに
輝いているから

凍えた指をほどくように
呼んでください

─────
─────

これで三部作、完結。

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[32]spica1004 KY-42C


【Yell(みんなの特別な女の子)】


カレンダーめくれば 別れの春が来る
もう二度とあなたと 笑いあえなくなる

あなたが出会う人 未来の恋人に
エールを贈りたい 悔しい涙にのせて

ああ 上出来のさよならがしたい
鮮やかな記憶をここに残すように

ああ いちばんの笑顔で手を振る
未来の花嫁に涙を乾かすエール



私の心配は 何もしなくていい
みんなの特別な女の子になれる

ぎこちない歌でも 一所懸命なら
みんなもそれほどに 悪い気はしないでしょう

ああ とびきりのときめきでいたい
リズムを崩したら泣き出してしまうわ

さあ めげないで そう 自分らしく
My dear loving heart. 
自分で自分にエール

────────────
────────────


これも「アデュー/岡村孝子」の影響かなぁ。

この曲のコード進行には絶対の自信あり。

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[31]spica1004 KY-42C

【何度でも歌う】


こころはいつも嘘を
重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ
滝を飛び越す鮎よ

その閉じた瞳(め)で
わたしのために泣いて

海を渡る蝶よ
闇を恐れぬ蝉よ

その触角で
わたしの歌を聞いて

懐かしい歌だといいね



記憶を閉じたDNA螺旋
刃物よりも恐れてる

冬に蒔かれた種は
契りを疑う

毒を抱いた草よ
友をなくした猿よ

その憎しみで
わたしの爪をなめて

過去を運ぶ蟻よ
枝を捨てた鳩よ   ※

その醒めた目で
わたしのからだを見て

あんまり美しくないね

───────────
───────────

※ノアの洪水の伝説に拠る。

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[30]spica1004 KY-42C


【照葉樹の森】
I'm in the forest


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ

風そよぐ照葉樹の森へ昼寝をしにおいで

小さな草 優しい鳥 日射しも君を待つ

明るい昼間は 雲母(きらら)が降る森にいます
ここで待っています



心だけで届くから 何の心配もいらない

森へおいで 森へおいで 眠たくなる森へ

心より広い森を君は信じないだろう

森に溶ける心地よさを まだ知らないうちは

まぶしい初夏には 辰砂(しんしゃ)を生む森にいます
ここで呼んでいます


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ

────────
────────

あくまでも、爽やかに。



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[29]spica1004 KY-42C


【本河内ワルツ】


出来屋敷公園へ続く坂道を行けば

どんな悲しみだって心をすり抜けていく

水源地のあたりは蛍が橋を渡る

時計も遅くまわる

生まれてきてよかったよ

あなたに会えたときの喜び繰り返すために

歌を歌う

光があふれ世界の形見えなくしても

歌声は続くよ

──────────
──────────

※「ほんごうちワルツ」と読む。
※水源池ではない。水源地で正しい。

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[28]spica1004 KY-42C


【伝書鳩】


白い鳩が 闇を裂いて
眠り深い街をよぎる

黙ってられるほど
私は強くない

手紙の重さは
私も知っている



誰も手紙 脚に巻いた
影をもって生まれ 滅ぶ

言葉にできるなら
あなたもわかるのに

風吹け 風鳴れ
私の味方なら

──────
─────

(鳥は闇の中で目か利くのか……細かいことは考えないでください)


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[27]spica1004 KY-42C


【Passanger 】

土砂降りのなかへ
吸い込まれていくことで
すべての悲しみ
捨て去る人だった

幸せなど見せかけだと
私の肌触れもしなかった

Passanger in the midnight
卑怯な微笑みも

Passanger in the midnight
優しい裏切りも

すべて抱きとめるから
Passanger



やりたいことだけ
できるならばいいのにねと
私の言葉に
くもった瞳伏せた

幸せなら君がそうだと
舌足らずに言葉濁してた

Passanger in the midnight
未熟な欲望も

Passanger in the midnight
不当な抑圧も

すべて許せるならば
Passanger

─────
─────

当時乗っていたいた自転車のニックネームが、passenger。


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[26]spica1004 KY-42C


【文学少女の肖像】


君の白いブラウスが寒そう 夏の日の図書館
小説の本棚の前から ずっと動かないね

──何を探してるの?
──恋愛のカタログ?

見つかるよ 君なら
純粋だけど弱くない

君の意志の瞳の正しさを 僕も真似てみよう



少しきつくウェストを絞った 紺のスカートから
貸出しのカードを取り出して カウンターに置いた

──二週間有効の
──恋愛のテキスト

小さめの活字の
ちからを君は確かめる

君が読んだ世界のひろがりを 愛が満たすだろう

─────
─────
この歌詞の失敗……タイトルが早口言葉になってしまったこと。







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[25]spica1004 KY-42C


【ありふれた優しい笑顔】


懐かしい歌を歌ってくれなくていい

ありふれた優しい笑顔で応えてほしい

僕はまだ弱いよ。

滑(すべ)らかにはなれないで

乾かない涙を日だまりのなか
わざと落とした。

ありがとう──

あなたの瑠璃光に
僕は包まれているよ

ありがとう──

慈悲とその功徳が
この世界に溢れ出す



清潔な願い 見返りを求めぬ愛

忘れないうちに書きとめられた出来事

歌はまだ続くよ。

飽きることのないように

痛みから生まれた心はそっと
奇蹟を起こす。

ありがとう──

あなたの寂光(じゃっこう)に
僕は包まれているよ

ありがとう──

知恵とその散華(さんげ)が
この世界に溢れ出す



道はまだ続くよ。

すべての国を通るよ

許しあい 励まし
ひとつになれる
教えを運ぶ。

ありがとう──

あなたの瑞光を
誰もが見上げているよ

ありがとう──

歌頌(かじゅ)とその伎楽(ぎがく)が
この世界に溢れ出す

───────────
───────────

瑠璃光……薬師如来の別名だが、ここでは安らぎの光といったところ。

寂光………極楽を常寂光土ともいうが、ここでは希望の光といったところ。

瑞光………仏の出世(現世への来臨)を告げる光。

歌頌………カンタータ。
伎楽………オラトリオ。


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[24]spica1004 KY-42C

【リーセル】

風の通る道を一人見てた
幸ある人たちのギターを聞いた

すべて光に似た価値あるもの
過ちさえ消えた世界のもの

響きあう心で いつまでも愛そう
たったいちど たったひとり
僕のリーセル



風の強い朝はどこに行こう
霜のついた窓に何を見よう

感じたまま遊ぶ子どものような
素直な心なら届くだろうか

嘘のない態度で いつまでも愛そう
たったいちど たったひとり
僕のリーセル

──────────
リーセル……高校時代の先輩につけた愛称。今となっては語源は不明だが、luce(光)と関連があると思われる。

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[23]spica1004 KY-42C
【小さな旋律】


いつもとよく似た 朝がまた来たね

今は会えない人に 歌うつもりでいた

小さな音符が てのひらに残る



みどりの表紙の 読まずにいる詩集ほん

今は言えない人に 歌うつもりでいた

小さな休符が ゆびさきに残る



調律してない 小学校がっこうのピアノ

今も消えない心 歌うつもりでいた

小さな旋律 くちびるに残る

───────
───────

いかにも小品といった歌詞。



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[22]spica1004 KY-42C


【たねになって かぜにのって】


あなたをあいしただれよりも
わたしのおもいはつよかった

わすれないでねぇ
わすれないからぁ

たねになって
かぜにのって

とんでいきたい


はるをよぶからぁぁ
はるになるからぁぁぁ

うたになって
かぜにのって

あなたにとどけっ

─────
─────

何を書いても蛇足、かな。

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[21]spica1004 KY-42C


【風のハープ】

少女らは今日も空へ
(まぶしい空へ)
繰り返す飽かぬ調べ

透明な時を待って
(記憶を冷まし)
かき鳴らせ風のハープ

──強い意志あらわにし
姿勢をただして

──あっさりつかんだ夢を
僕には教えてくれないの?



少女らは今日も空へ
(まぶしい空へ)
繰り返す飽かぬ調べ

輝きをほしいままに
(一人占めして)
かき鳴らせ風のハープ

──運命に立ち向かう
傲慢な笑顔

──善も悪もなく
時流に爪を立てていく

少女らは今日も空へ
(まぶしい空へ)
繰り返す飽かぬ調べ

哲学を学ぶふりで
(神をあざむけ)
かき鳴らせ風のハープ

─────
─────

格調高い歌詞を当てたいな、という意気込みで書いた。
しかも、耳で聴くだけでいい、同音異義語を排除した歌詞に仕上げたかった。

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[20]spica1004 KY-42C


【みどりに問うなかれ】

光が髪に透けて
夏の空を切り取るとき

泣きたいほどの緑
きみの町にあふれる

信じている 信じてない
それはつまらない問題

言葉よりも綺麗な花
きみに見つけてあげる



言葉も耳も辞書も
すべて意味を失うとき

迫力のある緑
きみの町を飲みこむ

根拠がない 理由がない
やはり陳腐すぎる定義

真実より強い愛を
誰も見つけていない

────
────

推理小説に「左手に告げるなかれ」という、しゃれたタイトルがあったので、真似しました。

みどり、とは、お察しのとおり、好意をよせた女性(当時は女子大生)の名前です。
  

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[19]spica1004 KY-42C


【優曇華】(うどんげ)

ありとある
知恵を集めたら旅立とう

世界の果てに導かれ

まなざしの
涼しい人々のいる国

憧れの地は西方に


おお 優曇華よ
道を見失うときに

三千年の約束を果たせ

スヴァーハー  ※


善と悪
混じりて棲みたる世界こそ

我が浄土なれ
破れざれ


──────────

※成就あれ(梵語)。ソワカと書くとわかりやすいか。

得意の仏教楽曲。

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[18]spica1004 KY-42C
【風早】

海が泣く
 風が鳴る
  鳥が飛ぶ
   人が来る

風早の地名をもった
この入り江を風が走る

鳥は翼をちぎられて
海の蒼さに消えていく

人は望みを断ち切られ
海の深さを憧れる

海鳥の歌にあわせて
波は呪いを繰り返す

人のまなこは射抜かれて
風の速さに見失う

風早の地形をもった
この入り江は風の宴

風の・・・・・・

────
────

風早……長崎県に実在する地名。

地図で見つけた地名だけで歌詞を書いてしまった。なにかに憑かれたように・・・・・・。

ところが、2010年になって、まさに風早で殺人事件が発生したため、封印した。

人が来る...犯人であるストーカーは千葉県からやって来た。

人は望みを断ち切られ...被害者家族は警察に相談したが、動いてくれなかった。

怖かったから、封印した。

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[17]spica1004 KY-42C
【しあわせのクロワッサン】

しあわせのクロワッサン
ふたりならカンペキ
君の悩み引き受けるよ

三日月が傾き
窓越しに微笑む
君はおちこんでちゃダメだよ

しあわせなんて どこにでもある
思い出して 今夜

あきらめないでね
夜空の女神は
いつでも君の味方

しあわせのクロワッサン
ふたりならジョウデキ
君の祈り引き受けるよ

三日月が輝き
照れながら微笑む
君も顔をあげてごらんよ

涙がにあう なんてイヤだよ
背伸びしてよ 今夜

無理してでもいい
笑ってみせてよ
願いはただそれだけ

しあわせのクロワッサン
何度でも歌うよ
君の笑顔見てみたいから

君の笑顔守りたいから
―――――――――
―――――――――

元ネタは【しあわせクロワッサン】という声優二人のユニット。

月曜日のラジオ番組のイメージソングとして、自分で歌ったMDを送ったら、西九州一帯に放送されました。

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[16]spica1004 KY-42C


【雲母(きらら)】

きららきららきらら………
きららきららきらら………

鏡の反射が指にからみつく

初恋の頃を思い出させたね

愛してる 愛してる
てのひらに散らばる 雲母を見た

愛してる 愛してた
悔やみはしないから 終わりの日でも



着替えをすませば知らぬ女性(ひと)になる

はじまりの頃を思い出させたね

愛してる 愛してる
くちびるに散らばる 雲母を見た

愛してた 愛してた
悔やみはしないから 裁きの日でも

雲母雲母雲母………
雲母雲母雲母………
───────
――――――――――――

【オリジナル小説「雲母」あらすじ】

少年の望遠鏡の視界に偶然入った少女(女子高生?)の部屋。

その清楚な少女への淡い憧れは、彼女が質素ながらも化粧をし、同級生らしい彼を部屋に迎え入れた日で終わる。

終わりの日、きららかな光をまとい、少女は、少年が知らない女性(ひと)になった――。

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[15]spica1004 KY-42C

【Yell(フルセイル)】

もう 昨日と別れなさいよ
もう 靴紐むすびなさいよ

失うものたちは
いつでも多いけど
選びとったものと
不等号ならいい

さあ 船出のとき 錨を上げろ
帆を張れ 帽ふれ
「コンパスはどっちだ!?」

さあ 向かい風も味方につけろ
信じた未来をこの手につかむまで

さあ 船出のとき 錨を上げろ
帆を張れ 帽ふれ
「コンパスは未来だ!!」

もう 向かい風は味方につけた
信じた未来をこの手につかみとれ

─────
─────

いい曲ができたから、かっこいい歌詞をつけたいな、
というのがスタート。

失恋ソングだと思います。

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[14]spica1004 KY-42C
【心の色――SNSによせて】

小さな川は流れゆく
遥か海を目指して
還ることのない旅なら
私のくるぶしも濡らせ

毎夜大空に飛び交う
幾千の騎士たちよ
さびしい時には数えなさい
つながった心の色

はるか――国境と宗教を越えて

遠い町に住む友の胸のなかで

文化を運ぶものよ
社会を映すものよ

せめて今だけは やすらえ



光のない世界に住む
彼の名前を叫べ
自分の夢で歩けない
彼女の深い窓を打て

はるか――障碍と限界を越えて

遠い町に住む友の胸のなかで

歴史を語るものよ
希望を抱くものよ

もっと今よりも かがやけ

――――――――――
──────

もともとはアマチュア無線を題材にした歌詞。

─────

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[13]spica1004 KY-42C
【森は囁く】

森を駆けまわる娘たちは
美しい脚と心を持つ

光れ ほとばしれ 森のいぶき
肌をさらす娘たちの髪を揺らせ
真実のいぶき

二畳紀の夢を見ているよう
人類はやがて愛に届く



歌をくちずさむ娘たちは
美しい指とかかとを持つ

とがれ 透きとおれ 森のいのち
胞子たちが娘たちの姿を借り
真実を語る

隕石の夏を繰り返して

人類はやがて神を殺す


叩け 焼き尽くせ 森のいかり
とり憑かれた娘たちの罪を清め
真実が笑う

贖罪の闇に森が沈む
人類はやがて自我を閉ざす

――――――――――
――――――――――
二畳紀…ペルム紀とも。恐竜が絶滅したといわれる。

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[12]spica1004 KY-42C
【月が癒す】

窓際に肘をつき 月影に身をまかせ
癒されぬ傷もあると 私は知った
年上の貴女には 片手間の恋なれど
癒されぬ傷もあると 私は知った

現世(うつせみ)に生きるゆえに
悲しみは波の宿命(さだめ)

満ちる月 欠ける月に 心なごませれば
慰めの言葉になる



この思い 幾百に砕ければいいのにね
せめて ひとかけらぐらい 貴女に分けたい
陽ざかりの夏の日に 散る花があることに
貴女がたじろがぬよう ひそかに分けたい

季節(おりふし)に感じるまま
悲しみを友と迎え

昇る月 沈む月に 心響きあえば
ひとり寝の夜を過ごす



一瞬(たまゆら)の時を生きて
刹那の恋を夢みる

照る月に 曇る月に 心許しあえば
ひとり寝の夜を明かす

――――――――――
──────

あくまでも和風ですよ、和風。


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